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わたしのマトカ

わたしのマトカ

8頁、「母親の小言がおわると、憔悴しきりのわたしに父親はそっとこう言った。「吐くまで食べる。えらい。それが食通だ」。

26頁、「『過去のない男』は、男がこの駅に流れ着く場面からはじまっていた。この駅からすべてをはじめる、そんなわたしも、大した過去のない女である」。