オフレコ!別冊[最高権力の研究] 小泉官邸の真実 飯島勲前秘書官が語る!

オフレコ!別冊[最高権力の研究] 小泉官邸の真実 飯島勲前秘書官が語る!

171頁、「有料道路を財投資金を使って造ったら、並行して必ず無料道路を一本造らなきゃいけない。別に「平行」じゃなくていいけれども、ほぼ沿った道路を造る。こういうのって無駄なんですね。湾岸道路でも同じですが、レインボーブリッジの場合、もう一つ橋を架けるわけにはいかないでしょう。だから、あれは上下2層になっています。上が有料道路で、下は無料道路にしたわけです。道路法の最低限の原理原則である道路無料の原則を貫いていくと、橋は一つでも道路は二重になるんですね」。

183頁、「(田原総一郎の「飯島さんは外務省の田中均に批判的ですね。なぜですか?どこを怒っているんですか?」と聞かれた飯島の答え)いや、これは外務官僚の、なんとなくの臭いでしょう。要するに私に言わせると、チャイナ・スクール自身、どこかしら完全に信用できないんですよ。何かよくわからないけど、外務省独特の原理原則を振り回してね。頭にきて『小泉官邸秘録』では好き勝手なことを書きましたがね」。

228頁、「秘書が一生懸命やる仕事は、雑用係とは違うんです。すでにお話したように、一つの予算を役所に半年や1年通い詰めて確保するとか、地元のためにやるわけです。県議会議員でも国会議員でも、それを自分がやったのだとPRしなければ、人はついてこないですよ。だから、いろいろな仕事の中で、ダメになっちゃったやつだけを拾って自分のせいにして、いいものは議員の手柄にするのが、秘書の仕事だと思うんですね。それをちゃんとやっていれば、選挙に出るチャンスなんて、あり得ないはずなんです」。