■
- 作者: 元村有希子
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2007/10/27
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (21件) を見る
293頁、「研究のカギは「運・鈍・根」とよく言われる。幸運と、根気強い探究、そして「鈍さ」も重要だという。一目散に目的地を目指す駆け足旅行もいいが、鈍行に乗る旅にも発見がある。研究も同様で、少々の寄り道や、失敗をものともしない鈍感さが、時にきらりと光る成果を釣り上げる。さて、春。たくさんの新社会人がデビューする。打てば響くような要領の良い新人もいれば、時間をかけていい仕事をする新人もいるだろう。どちらがいい、と即断はするまい。彼らを守り、支える側の度量が必要だ」。
298頁、「(国産ロケットの話)先月のH−ⅡA打ち上げでも、和魂洋才を実感した。チームの幹部がこう言ったのだ。「(失敗した前回と)三社参りの順番を変えました」。ロケットと神様の組み合わせには驚いたが、別の幹部いわく「それで成功するとは思わないが、行かずに失敗したら後悔するでしょ」。