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21頁、「僕がよく引き合いに出すのはカレーを作る話です。カレーを作れるようになろうとして、料理本を読んだり料理学校で学んだりするのはいいけれど、そこで仕入れた情報にあまりに忠実になりすぎてしまうのはおかしな話ですよね。それをマスターしないとカレーを作っちゃいけないなんてことはないわけですよ。ニンジンとかジャガイモの形とか、タマネギのみじん切りの仕方とか、そういうことは習得しなくたってカレーは作れるわけです(中略)そういうことはだんだんわかっていけばいいのです。まずやってみないことには話は始まらない」。

77頁、「「結果のピンポイント」まで示すリーダーは多いですが、これを「行動のピンポイント」にまで落とし込むことが重要です。例えば、営業担当者なら「一日に○件、顧客を訪問する」「商品チラシを作る」「それを配る」といった行動があるでしょうし、マーケティング担当者なら「新聞から、○○というテーマやキーワードを持つ記事を抽出する」「それを使った提案書・企画書を作る」といったことが考えられるでしょう。業務における一連の行動の中から、何が一番重要な要素かを見抜き、その行動に絞り込むのです」。

95頁、「働くことはそれ自体の楽しさ、やりがい、充足感みたいなものと、自分を殺してつらいと思うことをするからお金がもらえるという苦行的なもの。仕事って、この二つの側面があるんじゃないだろうか」。