本屋で買った。

社員のモチベーションは上げるな!

社員のモチベーションは上げるな!

28頁、「部下のモチベーションは、上司が上げるものではなく、お客さんとの関係の中で、本人の心に自然と芽生えてくるものなのです。いくら「やる気を出せ!足で売るんだ」と怒鳴り散らしても、部下たちのモチベーションは上がるどころか、下がる一方なのです」。

30頁、「部下がミスをしたら、「そうか、しかたがないね。次から気をつけよう」と言います(中略)むしろ、「それでいいんだよ」と認めてあげる。そうすることで部下は「もう一度、がんばろう」という勇気がわいてきます。そして、ミスをきちんと認めて反省し、何が問題だったのかを考える、そうやって人は成長していくのです」。

49−50頁、「やる気のなさそうな社員がいても、グッと我慢することです。そして、その理由を考えてみるのです。自分の評価を不満に思っているのか、与えている仕事が物足りないのか、上司と相性が悪いのか、仕事が合わないのか、それとなく聞き出す努力をすることです。人間は生きている以上、「何かをしたい、成し遂げたい」という欲望を持っています。社会的地位だったり、名誉だったり、金銭だったり、異性へのアピールだったり、いろいろです。企業は、その欲望を叶えるための踏み台として存在しています(中略)必ずしも、社員の欲望と一致するとはかぎりませんが、同じ目的ではなくても、同じ方向に社員の目を向けることは可能だと思います」。

90頁、「上司の仕事は、部下の行動や気持ちを管理することではありません。人間をマネージメントするのではなく、仕事をマネージメントするのが上司の役目です」。

128頁、「(若松さん)能率というのは、職人の能力で、部分最適化のこと。効率は、経営の能力で、全体最適化のことを言うんですよ」。

会社の電気はいちいち消すな (光文社新書)

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34頁、「製造業においても、作業が効率化することによって浮いた時間が、どれだけ付加価値を生む活動に振り向けられているかは疑問が残る。空いた時間を、別の無駄な作業に費やしている、ということが頻繁に起きているからだ(中略)これが、私の言う、「カイゼン」「効率化」の自己目的化だ」。