図書館で借りた。

学校がアホらしいキミへ

学校がアホらしいキミへ

34−35頁、「結論を先に言っておこう。試験から、逃げてはいけない。逃げないというのは、「1点でも多いほうが偉い」というエンドレスゲームの罠に落ちることとは全然違う。あらゆる試験は、受ける側(生徒や受験者)の都合によってではなく、採点する側(合否を決める側)の都合によって存在している。その本質を、まず理解しよう。試験には、あらかじめ「範囲」と「期日」と「答え」が用意されている。現実の諸問題には、例えばキミが誰かを好きでたまらないのに、カレ(カノジョ)は自分の親友とできているとか、航空機事故をどうやって防ぐかとか、簡単に一つの「答え」が用意されているわけではない。現実世界を生きている我々は、いくつもの難問にぶちあたる。自分で解いていかねばならない無数の問題に出会う。現実の諸問題を解くための礎として、学校の試験がある。高い点数をとる必要はない。繰り返すが、肝心なことは、試験から逃げないことだ。試験を構成する「出題範囲」と「期日」は、仕事を構成する「注文内容」と「納期」のモデルなのである。(答えが決まっている)試験をクリアできないということは、(答えを自分で見つけ出す)仕事などクリアできるわけがない、ということになる」。