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野村の「監督ミーティング」

野村の「監督ミーティング」

価格:780円(税込、送料別)

22頁、「野村監督が選手たちに一番求めたもの、それは、「変化すること」だった。これは他の項目でも述べているが、監督の教えの核となる部分なので、ここで整理して述べたい。自分なりにがんばっている、もちろん努力もしているのだが結果がなかなか出ない。そういったときに、現状を打破するために必要なのは、「変化すること」以外にはありえない。同じことをやっていても、同じ結果しか出ない可能性は極めて高いからだ」。

23頁、「監督ミーティングでも「進歩とは変わること。変わることが進歩である」と繰り返し述べていた。しかし、この「変化すること」はなかなか難しい。それは一般的なビジネスマンにもいえるこではないだろうか。だから、多くの人々は、結果が出ないまま終わっていくのである。野村監督は、「変化」ができない理由をこう挙げている。現状維持を望んでいるから。変化することが自分にとって不利だと考えているから。まわりから「変わらないほうがいい」と意見され、変化する勇気がもてないから。こういった思いにとらわれているうちは、なかなか自己変革などできない。なぜなら、居心地のいい、いままでの自分でいるほうがラクだからだ」。

24頁、「だからこそ、変化のための気構えが必要だと野村監督は説く。変化することは進歩の証である。変わることに楽しみを見いだせ。変わることは何かを失うのではなく、何かを得ることである。こういった考え方をもち、自己変革をしなければ、「破滅の道をたどることになる」、とプロの世界の厳しさも野村監督は説く。これほどまでに監督が「変化」の重要性を感じているのは、監督自身が、現役時代、さまざまな壁にぶつかりながら、「変化」をして生き残ってきたという実体験があるからである。また、もう1点、これまで長年球界を見てきて、「変わらずに失敗した人間はたくさんいたが、さまざまな壁にぶつかりながら、変えて失敗した人間はほとんどいない」という現実を知っているからだ」。

25頁、「これまでもっていた自分の考え方や、やってきたことを捨てることはとても勇気がいるし、不安にも感じることだろう。新しく変えてみて、前よりうまくいかなかったらどうしようと、みんな考えてしまうのだ。しかし実は、人生におけるさまざまのことは、変えてダメになるより、変えなくてダメになるほうが圧倒的に多いものなのだ。この事実を知ることが、とても大切だ。