通勤中に読んでる本。

33頁、「大半の人は、嫌なことを我慢してストレスをため、そのことでイライラし、自分が正しいとだけ主張し、他人にあたったりして迷惑をかけていることに気づかないそうです。結婚もそうですが、子育ても、人と人とのきずなで成り立っています。自分に悪いことが起こった時、人のせいにしたり、人を恨んだりするのではなく、まず、物事をいい方向に受け止め、目線を変えることで、結婚も子育ても上手くいくような気がします。」

36頁、「衝動的にやってしまったことに対して教育するには、親にも子供にも”理解する時間”が必要だと思うんです。だから、やってしまったことに対して、すぐさま叱ってはきませんでした。散らかしてしまった物を片付けてから、「どうしてあんなことしたの?」と諭すと、自然と心に余裕も生まれます。」

48頁、「例えば、朝は起こしてあげたとしても、その後は、自分で時間配分を考えて、集団登校に遅れないようにする。遅刻したら、自分が辛いだけ。辛くならないように、自分で考えてやりなさいという感じです。私は、子ども自らが経験をし、1つ1つ正しい選択を習得していってほしいと考えています。つまり、子どもが失敗することが分かっていても見守ります。」

61頁、「私には、「幸せは歩いてこない」という大好きな言葉があります。この言葉は、みなさんもご存じの水前寺清子さんの大ヒット曲『三百六十五歩のマーチ』の一節です。そうなんですよ、幸せは自分から来てはくれないのです。幸せを掴むために、あきらめないで努力するのです。そうすれば、きっと良いことがある!少なくとも私は、子育て中も現在も幸せです。」

71頁、「もちろん大学という最終学歴が一番重要であることも承知していますが、大学を選ぶ頃には、子どもは自分の意思ですべてを決定しています。親が、最後にしいてあげられる”見えないレール”こそが、大学の1つ手前である高校選びだと思うのです。大学進学や職業選択の枠を広げる準備段階をどう過ごすかで子どもの人生は大きく変わります。だから私は、高校進学こそ勝負の賭け時だ!と考えていたのです。」

87頁、「子どもは、何歳になっても、口に出して叱らなくてはいけない瞬間と、黙っている方がよい瞬間があります。いつも怒鳴ってばかりいると、子どもの耳は勝手にふさがってしまいます。どうしても叱らなければならない時を大事にしてください。」

124頁、「自分の意思を持った子どもが、何かをやめたくなった時、「好き」より「嫌い」が上回ってしまった時、親に出来ることは、「あなたの好きにしていいよ」と言うことぐらいです。子どもは、本当に好きなことは、結果に結び付かなかったとしても、やめることができないのですから。」

136頁、「例えば、子どもに何かをさせる時も、「にんじんをぶら下げる」ということを意識します。これは、子どもの欲しいものを目の前にぶらさげて、やる気を出させるという意味です。つまり、子どもの「欲」を刺激している行為です。(中略)子どもが自分の目標に向かう時、自然と「欲」が湧き上がるように、見えないレールをしいてあげましょう。つまり、「頑張りたいと思うように仕向ける」ということです。方法は簡単、命令形で伝えるのではなく、「あなたならできる!!」と子どもに歩んでいってもらいたい進路を希望で満たすのです。」

137頁、「子どもに道しるべを示すことは、親と子の最大のかけひきです。でも、そこが子育ての一番面白いところでもあります。子どもが理想の自分ときちんと待ち合わせできるように、見えないレールで子どもの将来を誘導してあげたいものですね。」