ドキュメント死刑囚 (ちくま新書)

ドキュメント死刑囚 (ちくま新書)

宮崎勤小林薫宅間守を主に取り上げ、最後に林真須美、緒方純子にも若干触れる内容。
215頁
(著者)「宅間死刑囚は非常に攻撃的な性格ですが、一方でそういう自分を客観的に見る目も持っていて、例えば自分の精神鑑定にはかなりの興味を示してましたね」。
(戸谷弁護士)「彼は自分の病気について苦しんだわけです。なんでこんな気になるのかと、かわいそうな部分もありました。人の視線が気になる。例えばバスの運転手をしていた時、前を向いて運転しているのに、バックミラーで乗客と目が合っちゃうことがたまにある。そうするとそれがすごく気になった。「お前はなんじゃ、わしになんか文句あるのか!」とすぐトラブルになる(中略)だから精神鑑定で前頭葉の血流に問題があると言ってもらえたのは、彼なりにものすごく納得したようです」。