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- 作者: 脱藩官僚の会
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2008/09/05
- メディア: 単行本
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170−171頁、「「幼稚園と保育園を事実上統合し、数が余っている幼稚園の稼働時間を延長して、働くお母さんの保育をサポートすることを検討できないだろうか」と会議側から提案しました。しかし、幼稚園を保育園にすることは絶対できないというのが厚労省の主張です。保育園には調理施設があって、そこで作った給食が食べられます。幼稚園は基本的に午前中で終わり、昼ごはんが必要な時、子どもたちはお弁当をもってきます。したがって、幼稚園には調理場がないから幼稚園を保育園に転用することはできません、というのが両者を統合できない論拠だと言うのです。なぜかと問うと、調理場がなければ、大人になってきちんとした家庭が作れないからだと答える。なぜ料理場が園内にないと、子どもたちがきちんとした大人になれないのでしょうか。厚労省によれば、調理場を外から見えるようにして調理師さんが働く姿を日々見せること、調理場からにおいが流れてきてそろそろ食事時だと気づくこと、調理した人が食事をもってきて話をすることの三点が必須とのことでした。これが大まじめな議論でしたので、本当に驚きました」。