図書館で借りた。買ってもいい本。

わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)

わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)

19頁、「たとえば、発表をするとき、「これから○○分間、何々についてお話します。私が言いたいのはこういうことです」と言ってから、「そもそも・・・」と続けてはどうでしょう」。

52頁、「パワーポイントに文章をたくさん書きこむことはやめ、大事な要素、まさに文字通りのポイントだけを記し、後は、あなたの声で、そのポイントを補足するコメントを述べていけばいいのです」。

60頁、「短く切ると、一つの文が、一つの意味内容だけを届けることになります。ABCという三つの要素が全部入っている文を聞かせては、視聴者に余計な負担をかけます」。

79頁、「本当によく理解している人は、こんなふうにざっくりとひと言で説明できるのだと思いました。それは、大胆に省略できるからです。何を話すかではなく、何を割愛するか、ということも大事なこと。全体像が頭に入っていますが、落とすべき要素を選択できるのです。よく理解していれば、わかりやすく説明できる。わかりやすく説明しようと努力すれば、よく理解できる。この原則に気づきました」。

93頁、「パワポによるプレゼンテーションで大事なのは、ひと目でわかることです。ありがちなのは、パワポにビッシリ書き込むことです(中略)これは最悪です」。

224頁、「もう一つは、「自分が理解する」ということと、「他人に説明できるほど理解する」ということの間には、大きな落差があるということです。あるニュースについて勉強して、「よし、理解できたぞ」という状態になっても。他人から、「だったら説明して」と頼まれると、どう説明していいか、わからない。そんな経験をしたことはありませんか。自分ではわかっているつもりなのに、どう説明していいか、糸口が見つからない。歯がゆいですね。私も一一年間、こんなことの繰り返しでした。ところが、「これを子どもたちに説明するには、どうしたらると、いいだろうか」という問題意識を持って調べると、意外に理解が進むのです」。