図書館で借りた。薄いけど、要点がしっかりまとまっていて、かなりおすすめ。矢印メモは使えそう。

6頁、「話し方についてもこれと同じアプローチをすれば、誰でも確実に相手に内容を伝えられるようになるはずです。なぜ相手に伝わらないのか、問題の本質を明らかにし、原因を合理的な方法を用いて正確に診断すること。その上で、適切な対策をとること。この二段階をそれぞれしっかりと行えば、どなたでも、分かりやすく話すことができるようになるはずです」。

19頁、「①主語と述語、修飾語と被修飾語の関係は『⇒』で表す。②文と文の間の因果関係は『→』で表す。③キーワードが相反する概念や対比される関係にあるときは『⇔』で表す。④文と文が相反する概念や対比される関係にあるときは『←→』で表す」。

32頁、「『既知情報を主語、新情報を述語にする』は、話し言葉の黄金則です。分かりやすく話すために、主語としてすでに知っている情報を先に示した上で、述語に新しい情報を持ってくるように普段から心掛けてください」。

73頁、「最も簡単なのは、「結論を最初に申し上げます」というフレーズの後に手短に結論を述べ、その後で、「以上のような結論に至った具体的な論拠は三点あります」といった前置きを入れて順番に論証を進めていく方法です」。

87頁、「簡潔に話が出来ない人は、ピラミッドでは下の階段に相当する情報に時間を取られてしまうケースが多いようです。情報の価値を判断するとき、全体の論旨の中で重要かどうかという視点が希薄になってしまい、肝心の結論や、結論に至った論拠がいつまでたっても説明されないので、「話が長い」という印象を与えてしまうのです。たとえ面白い情報であっても、全体の結論に対して影響が小さい情報であれば、ばっさりカットする勇気が必要です」。

163頁、「原稿のポイント、①横書きにする。②一文ごとに必ず改行する。③文頭に▲(右向き)をつける」。

174頁、「このとき、出来るだけ画面に示されているキーワードを主語にして、画面には示すことが出来なかった新しい情報を述語にする構成を取るようにしましょう。こうすることで、画面の視覚情報にコメントの聴覚情報が付加するという構成が、より明確になります」。