図書館で借りた。

21頁、「(福岡伸一)複雑な要素から成り立つ物事や出来事は、それぞれの要素を理解すれば、全体を理解できるという考え方=還元論」。ただし、そうではない。

26頁、「私たち人間も、時間や空間を細かく分けて、それだけで判断するのはやめませんか」ということです。いいことも悪いことも、すべては一過性のものであって、結局は流れていく。それでも全体は保たれている。「動的平衡」というのはその繰り返しで、トータルで見ると「まあ、ちょぼちょぼです」ということなんです」。

50頁(糸井重里)、「ケンカして会社を辞めたくなったりもするでしょう。そんな状況にどう対応すべきかについての明確な答えがあるわけじゃないですけど、極端な話、どう対応しても正解にすることはできると思います。必要なのは”覚悟”なんですよ。ケンカをしたければすればいいし、しないでうまくやっていこうと思ったら、それでも良い。どちらも、その後の人生に続いていく話ですから。たとえケンカを仕掛けてくびになっちゃったとしても、それはそれで覚悟の上ならショックも少ないし、うまくやれば後々の人生に役立てることだってできる。むしろ、みなさんには覚悟もせず変なことをしないでほしいって言いたいんです。ある問題に直面して、コレはもうホントに危ないかもしれないって思いつつ、ぶつかっていったら大丈夫かもしれないし、やっぱりダメだったかもしれない。答えはあなたの選択肢のとおりに出るだけです。どちらにしても覚悟さえあれば、その答えはあなたの選んだものなんだから、いいじゃないか、と」。