図書館で借りた。
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101頁、「大麻を吸う習慣がなかったのに、大麻取締法ができてから突然使われるようになったというのは、マリファナ自体が気持ちいから吸いたいのか、「規制されているので冒険したい」という人間の好奇心のためか、わからないように思います」。

130頁、「日本社会は特に根拠を求めることなく、「法律は法律」とか、「麻薬はいけないに決まっているじゃないか」ということで済ませる傾向があり、それが反対に、議論を長引かせたり、社会的な不安を増やしているような気がします。責任ある機関が「法律で決まっているから」で済ますのではなく、国民の側に立ち、疑問を解消するように情報を公開し、真の理解を得るために不断の努力をすべきでしょう」。

140−141頁、「日本では、大麻取締法で逮捕されると、大学や職場から追放され、アウトローの世界に追いやられます。そうなると、気分的に「アウトローである」ことを続けようとしますし、社会的にアウトローでなければ生きていけなくなります。ですから、形としては「大麻が麻薬の入り口になる」のですが、正確には「社会が個人をアウトローに追いやることが、麻薬の入り口になる」のでしょう」。