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61頁、「その昔、「タクシー運転手が選ぶラーメン屋〈ベスト10〉」みたいな企画が雑誌などでよくありましたが、味とは関係なく、単に深夜営業で車が停めやすいだけだったりして、いつしか見かけなくなりました」。

77−78頁、「児童相談所の職員(児童福祉司)の多くは、ひとり当たり200件以上の問題家庭を抱えていて、日常業務に忙殺されている。だから対策が徹底できない、仕方がない、というのです。しかしこの理由は、私にはとうてい納得できるものではありません。通説では、子供たちが死の危機に瀕するような「超要注意家庭」というのは、虐待死に至るケース(前述の年間28件)の50〜100倍程度はある、と言われています。とすると、1400〜2800家庭が「超要注意」となるでしょう。ちなみに、児童福祉司は人口5万〜8万人にひとり置くということなので、日本全国では約1500〜2500名いると思われます。とすると、児童福祉司ひとり当たりの超要注意家庭は、0.7〜1.4件。つまり、「200件以上の問題家庭を抱えていて大変」ではあるものの、超要注意家庭は、その1%未満だということになります。もし、児童福祉司に対して、この0.7〜1.4件に絞って特に注意を払うよう、優先順位のはっきりした指示がなされていたら、問題は非常に小さくなる。」

99頁、「たとえば、エコを考えて、コピー用紙の裏紙を再利用することは本当に意味があるのでしょうか?わざわざ裏紙コピーなどしなくても、失敗コピーは再生紙となり何度も利用されます。だから、本当にエコを考えるなら、「再生紙の利用を促進する」のがいちばんのはずです。」

153−154頁、「おそらく、残業を入れて1日9時間働いているうちの7時間30ふんくらいは、渋滞に巻き込まれて車のなかでぼうっとしているだけ、という衝撃の事実が浮かび上がるでしょう。この計算通りだとすると、実際に仕事をしているのはたったの1時間半。つまり、1日の労働時間の2割にも満たない。」

176頁、「たとえば、電車が遅延・運休していることに対して、駅員に「ふざけるな、タクシー代を払え!」などと怒鳴り散らす人をよく見かけますが(本当によく見かけます!)、駅員は過剰に謝る必要も、要求に応じる必要もまったくないでしょう。」


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38−39頁、「事実はひとつ、時間とともに解釈は無数。(中略)何年もかかった感情処理も、「考え方の選択」を自己訓練すれば、その時間を短縮することができることに。人生は感情処理との戦いである!上質な人生を過ごすためには、「自分自身で考え方を選択できる」という人生の権利を放棄しないこと。すべてを失っても、健康である限り考え方は選択できるのです。とはいえ、感情処理は本当に難しい。だからこそ究極は、許す能力と忘れる能力を鍛えることだと思います。」

42−43頁、「後悔は、矢印が現在から過去に向いています。反省は矢印が一旦、過去に向くものの、すぐに反転して未来へと向かっています。つまり、「後悔」というの考え方を選択すれば過去に対する言い訳ばかりで未来に対する行動はなくなります。当然、結果は「現在」と変わりません。「反省」が、過去に向かうのは未来に対してのもの。同じ過ちを繰り返さないためです。失敗してしまったことも学ぶ経験に変わっていきます。どうですか?たとえ同じ失敗をしても、「後悔」と考えるか、「反省」と考えるかによって、未来は大きく変わってきます。(中略)『あなたの夢を現実化させる成功の9ステップ』(宮崎伸治訳)の著書、ジェームス・スキナー氏は言っています。「人生には2種類の経験しかない。ひとつは成功する経験。もうひとつは学ぶ経験。」

50頁、「たとえば、自転車の練習を思い出してみてください。補助輪を外して、いよいよ本格的な練習を始めたとき何度もこけては膝をすりむきませんでしたか?どれだけ痛い思いをしても、自転車から逃げることはなかったでしょう。乗れるようになるまで何度でも頑張れた。なぜですか?「乗りたかった」からです。「乗りたい」という気持ちが前へ前へと気持ちを進めてくれたからですよね。(中略)この感情が「きっかけ」だったのではないでしょうか。この「きっかけ」こそが「憧れ」なんです。「憧れ」が強ければ強いほど、努力は続きます」。

58−59頁、「守・・・自分自身の変なプライドを捨て去り、スポンジが水を吸収するがごとく学ぶ。師匠から教わる基本の型や教えを守る時期。破・・・基本を土台にしながら応用へと進む。1人の師匠の教えだけにこだわらず、憧れる人の真似したい部分を少しずつ取り入れて、より数時間でそのコツをつかむことができるようになる時期。離・・・師匠から教わった基本と短時間でコツを身につける応用力を生かして、オリジナリティを確立。依存から離れて自立する時期。」

70頁、「うまくいかないのは、才能がないんじゃなくて、量をこなしていないだけ!量をこなせば必ず簡単になる!さて、ここで大事になってくるのが「選択と集中」です。」

138−139頁、「子どもの成績を上げたければ、子どもが本気になって自ら勉強するようになるのが一番効果的です。何に教育費を遣うのか?参考書や塾に通わせることも大事かもしれませんが、そもそも「なんのために?」がわからない子どもたちは、「やる気」がないのではなく、「やる気」の出し方がわからない状態なのです。やる気がないのは、能力がないのではない。「きっかけ」がないだけ!中学受験に成功されている保護者の方々には共通点があります。「憧れ」の与え方や見せ方がものすごくうまいのです。できる親は叱り方よりも情報の与え方がうまい!将来、通わせたい大学があったら子どもを連れて行って、学食でご飯を食べながら、学生の姿を見せたり、学内を散歩したりしてその学校について話をする。」

148−150頁、「みなさんの手元に電卓はありますか?携帯電話でもかまいません。これからボクの言う数字を打ちこんでみてください。1日は24時間、1年は365日。1年間の時間は、24時間×365日=8760時間。いま日本人の平均寿命は何歳ぐらいでしょうか?80歳ぐらいですね。8760時間×80年=700800時間。ボクもみなさんも平均的な一生の持ち時間はだいたい同じくらいです。でも、どうして持ち時間が同じなのに人生はそれぞれ違うのですか?それは一人ひとりの時間の使い方が違うからです。では、一度しかない人生をどう生きたら良いのか?じつは、この数字が教えてくれています。そうです。「七転び八起き」なんです。」

168頁、「人が本気になるきっかけはふたつあります。ひとつはポジティブ系の「憧れ」。もうひとつは、苦痛の限界ラインを越えたときです。」

176−177頁、「気分がのらないときは、モチベーションによってやることを変えるのも有効です。まず、やる気を高めることを優先し、好きなもの、簡単なものから手をつけると案外うまくいきます。勉強する気になれないのに苦手教科に取り組んでもエンジンはかかりにくいものです。好きな教科からスタートすることでだんだんと波に乗ることができます。子どもたちがうまく調子に乗れるよう保護者の方に手伝ってもらうこともあります。実際にやっていただいたのは、算数のテスト問題をひとつずつ切り分け、溶けた問題のルーズリーフと説けなかった問題のルーズリーフの2種類をつくってもらうことです。もし、子どもたちの気分が乗らなければ、正解したテストの問題集をやらせます。当然出てくる問題はすべて説けます。調子が出てきたところで、以前は説けなかった難しい問題に取り組んでもらうのです。これはスランプに陥ったときにも効果を発揮します。」

181−182頁、「そこでボクは、誘導する前に子どもたちへ最後の質問をします。「ここまできて、最後に大事なことが何がわかるか?」子どもたちは「点検!」と答えます。確かにテストでは確認が大事です。でも、ボクはこう言います。「確かに最後の点検は大事やな。でも、もっと大事なことがあるねん。今日、この日を迎えられるのはだれのおかげやと思う?塾に行くときに、毎日お弁当を作ってくれたのは誰や?入試直前まで塾で学べたのは、誰のおかげや?後ろにいるお父さんやお母さんのおかげやろ。最後の最後に大事なんは、感謝や!いまから試験会場に行くけど、その前に、こうして今日を迎えられたことに対して、感謝の気持ちを伝えておいで!」

199頁、「人に言われてやる勉強には意味がないこと。自分のために本気になることが何よりも重要なこと。人生は自分自身のチカラでコントロールできることを知ってほしかった」。

205−206頁、子どもたちをやる気にさせる方法を3つにまとめると、成功体験を積ませること、先生を好きになってもらう、情報の与え方を工夫すること。

222頁、「かつて一世を風靡した大手進学塾のカリスマと呼ばれる講師たち。人にもよりますが、彼らの授業は、約4割が脱線話で受験に直接結び付く内容は残りの6割ほどでした。それでもなぜか成績が上がったんですね。それは先生を好きになり、その教科を好きになり、子どもたちの本気のスイッチが入ったからでしょう。」