図書館で借りた。
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81頁、「やりがいのある仕事ほど気持ちは高ぶりがちです。少しでも思い通りにいかないと焦ってイライラしたり、反動で急に思いが冷めてしまうといったことになります。しかし、仕事とは大体が思い通りにいかないものです」。

200頁、「社内報でも読んで面白いキラーコンテンツを作っています。事業の失敗例を「日経ビジネス」の人気コラム「敗軍の将、兵を語る」のような形式で書いたりします。つまり、そこまで考えて情報を発信しないと共有できないわけです。単に「情報を発信しました」「全員が閲覧可能な場所に置きました」では、情報共有の目的は達成できません」。

211頁、「実際、人を説得する・動かすというのは、しょせんは自分の欲求を通すことであり、つまりエゴです。自分のエゴに簡単に他人が動かされるわけがありません。その自覚がとても大切です。「人は簡単には動かないものだ」と覚悟して、目的のためにできる限りの努力をすることが重要なのです。環境作りのためには、1対1で説得にあたっている時にも、その人だけを見ていてはいけません。その人を取り囲む環境をよく観察してから、説得に当たることが大切です。環境を整えるということを考えると人を動かすためにやれることは、たくさん思いつくはずです。鉄鋼王のカーネギーは「人の10倍働く人より、100人を動かせる人に高い報酬を払う」と言いました。人を動かす技術は、仕事において、とりわけ価値のあるものです。最もしっかりと身につけたい能力でもあります。そのためには、ぜひ意識して環境作りに取り組んでみてください」。