70頁、「この「クリティカル・シンキングを中心とした論理的思考」と、「相手の意見を聞きながら自分の意見を取り入れてプレゼンテーションをする技術」こそが、よのなか科で子供たちに学んでほしかったポイントであり、同時にこれからを生きる大人の読者にも必要不可欠なスキルなのです」。

196頁、「マルコム・グラッドウェルはこう言っています。「成功した人は『才能とは資質』と考える。もちろんそうかもしれないが、その才能を開花させるのは練習量だ」。

219−220頁、「夫婦といっても所詮は他人。お互いにまったく違う育ち方をしている二人が契約によって「夫婦」という形になることが結婚です。とくに子供ができるとお互いが「他人同士」だということが端的に表れてくる。それぞれ、自分が育てられたように子供を育てようとするからです。葛藤も生まれます。ここでポイントとなるのが、会社と個人のところで説明した「ベクトル合わせ」。自分の理想的な生き方を追求しながら、相手の生き方も尊重して、両者が納得のいくツボを探し続ける。そんなベクトル合わせをすることなしに、結婚生活を円満に過ごそうなんて無理な話です」。