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図書館で借りた。少年院のほうは予想してたより淡泊な内容だったけど、面白かった。
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もやし+1―毎日食べても飽きません! (Vela books)
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34頁、「子どもが自分で気づいて、自分の意志でやめようとしないかぎり、なかなかやめられない。それを見守るわけじゃないけど、子どもが帰ってくるのを待つのも必要だと思う。まったく放ったらかしにするということではなく、愛情を持って接する。頭ごなしにガミガミ言うのではなく、目配り、気配りをよくしながら、子どもが”今日はちょっとおかしい”というときに声をかけてやる」。
76頁、「「(友墾塾の井内清満氏の言葉)ただ、大切なのは“お前は何をやったんだ?もうこんなことをするんじゃないよ”などと、子どもが一番触れられたくないことを言わないことです。彼らはそれを十分すぎるほどわかっているので、かえって反発されるだけです。それよりも普通の子どものように普通に接し、学校や仕事などにおいて必要なサポートをしていけばよい。へたに敬語を使ったり、同情したり、優しさの押し売りをしたりする必要はないのです」。
99頁、「(女性カウンセラーのカーニー・バークスさんの言葉)彼らが反抗するのは、こちらがどういう人間なのかを確かめようとの意図もあるのです。それと、自分の間違いを認めず、謝ろうとしないスタッフは絶対に信用されません」。
101頁、「最後は、犯罪者としての価値観とサイクルを変えることだ。収容者の多くはそれまで麻薬を売ったり、強盗したり、人を傷つけたり、殺したりする犯罪行為が人生のすべてであるような価値観のなかで生きてきた。「でも、人生はそれだけではない。普通の仕事をしてお金をかせぎ、家族をもったりして生きていくことはすばらしい」と彼ら自身が認識しなければ、以前のサイクルを断ち切ることはできない。つまり、犯罪者としての価値観を普通の人々の価値観に変えなければならないのだ」。
130頁、「一度犯罪を犯した子どもが自信を取り戻すには、とにかくなんでもいいから自分でやってみることです。そのための機会を与えるのが我々の仕事なのです。ここには自尊心の塊のような少年が多いが、その強い自尊心が誤った方向に出てしまっただけのこと。そんな彼らを立ち直らせるには自尊心だけでなく、自信を取り戻させることが大切なのです」。
175頁、「少年更生施設を出た者の多くは、「犯罪者の思考・生活パターンに戻りたくない」という意志は持っているので、メンターがそのための具体的で効果的な方法を示してやる。「バカな行動をする前に損得を考えなさい」と言うのも一つの方法だ」。
185頁、「彼女は自信の経験も踏まえ、少年院などを出た者が社会で更生するためには次の三つが大きなカギになると考える。第一は、誰かに愛されているという実感(中略)第二は、生活必需品。社会で生きていくためには衣服、食べ物、住まいなどが必要で、そのためには仕事も得なければならない。第三は、人生の意味・生き甲斐」。