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気持ちが伝わる話しかた―自分も相手も心地いいアサーティブな表現術

気持ちが伝わる話しかた―自分も相手も心地いいアサーティブな表現術

49頁、3つのパターン(攻撃的、受身的、作為的)の態度とアサーティブな態度の違い。

58頁、「そうした「相手と向き合うときの心のもちよう」について、アサーティブネスでは「4つの柱」で表しています。「誠実」「素直」「対等」「自己責任」という4つの柱です。「誠実」とは、自分の気持ちをごまかさないで、自分にも相手にも正直になること。「素直」とは、気持ちや要求を相手に伝わるかたちで具体的に伝えるということ。「対等」とは、相手を見下したり自分を卑下したりしないこと。「自己責任」とは、自分の行動によって起こる結果に責任をもつこと」。

69頁、「人間関係のコミュニケーションはフィフティ・フィフティです。二人の間で交わされる会話で、自分が100%悪いとか、自分が100%悪いとか、反対に相手が100%悪いということはありません。たとえ相手が100%悪いように思えたとしても、相手に自分がどのように接してきたか、自分は本当にアサーティブに対話をしようとしてきたか、という視点で考えると、自分の側にも何パーセントかの責任(非)があるということです。たとえば、「言ったはずなのに伝わっていない」という場合に、自分の側にもコミュニケーション上の責任はあったはず、と考えてみるのが、アサーティブな対応です」。

90頁、「感情は頭でコントロールすることができません。コントロールできるのは、感じたうえでどう対処するのかという部分であって、感じることそのものをコントロールすることはできないのです」。

90−91頁、「ここで押さえておきたいのは、「感情的になる」ことと「感情を言葉にする」ことは、全く別ものだということです。「感情的になる」というのは、自分の感情にちゃんと向き合わないまま感情を噴出させている状態をいいます(中略)一方、「感情を言葉にする」とはどういうことでしょうか。感情をアサーティブに表現するには、まず自分の気持ちを見つめて自覚することからはじめます(中略)そうした複合的な思い一つひとつを認識することができてはじめて、適切な相手に、適切な言葉で、自分の感情をそのまま言葉にするかどうかを「考えて決める」ことができます」。

95頁、感情を表す言葉の例。

100頁、「話の最初に自己開示をすることは、問題を小さなうちに解決する秘訣でもあります。不安や不満の気持ちは、待ったり伝えたりするのを先延ばしにすればするほど大きくなります。大きくなった不満や不安を背中に隠してお願いしようとすると、背中にある大きな”思い”のほうが、要求よりも先に口をついて出てきてしまうのです」。

115頁、「このように、自分の要求やお願いを相手に伝えるとき、相手とキャッチボールをしながら対話をsるには、話の内容をある程度「組み立てて」おくことが役立ちます。それが次の「4つのステップ」です。①客観的な「事実(状況)」を説明する/②事実に対する自分の「気持ち(感情)」を述べる/③具体的かつ現実的な「要望(要求)」を述べる、あるいは「提案」をする/④その「結果」どうなるのか、あるいはどんな選択肢があるのかを説明する」。