【送料無料】東京の副知事になってみたら

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37頁、「小学校3年生の教室で、男の子が意見を言った。そうしたらもう一人の男の子が「それは絶対違うよ」と反論した。すると先生が注意した。販路した子どもに大使、「それは違うよ、となぜ言うのか」と。相手の意見が受け入れられない場合に、「違うよ」とか「おかしい」と言う前に「どうしてそう言えるのかと訊きなさい」と諭した。授業のあと北川さんは「何で言ったんですか」と質問した。先生は答えた。「最初に言った意見は論拠を示していないので、受け入れられないのは当然です。ただ、それをおかしい、間違っている、と言うのではなくて、相手の言っていることがわからないのだから、まずはわからないから教えてくれ、が筋でしょう」。北川さんは、目からうろこが落ちた。なるほど、相手の言うことがわからないという前提に立つならば、おかしいとか、あるいは間違っていると攻撃する前に、それはどういうことなの?どうしてそう考えたの?なぜそう言える?教えてください、というのが最初に訊くべきことなのだ。非常に理が通っている。わかり合えない状態から自分と相手との間に理解を形成していくコミュニケーションが「対話」なのである」。

43頁、「Jリーグが発足した当時、日本人監督が率いているチームは全体の2割だった。スター選手のジーコ鹿島アントラーズ)、リネカー名古屋グランパス)、リトバルスキージェフ市原)らが鍛え抜かれた論理で、「いまなぜ、この練習なのか」と意見を述べると日本人監督は「なぜなら」と答えられない。Jリーグの川渕三郎チェアマンは、選手を説得するための能力を獲得するために言語技術が必要ではないか、そういう監督をつくらなければいけない、と考えた。田嶋さんがさまざまな方法を調べて実践していくうちに三森ゆりかさんの「言語技術」を知った」。