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74−75頁、「こうしたときに行動できないのは、能力がなくて「できない」のではなく、「していない」だけなのです。自分から動かない限り現実は変わりません。それに、成功するか失敗するかは、やってみなければわかりません。どうしようもないと考えていても、行動すればうまくいくことだってあります。もしそれでうまくいかなかったとしても、べつに何も変わりません。何もしないでいろいろなものを失うのも、行動してみて失敗するのも、「失う」という点では同じではないでしょうか。行動すれば、仮にうまくいかなくても、次にどのようなことをすれば良いかという情報が手に入ります。少しずつでも行動できると、見える景色が違ってきます」。
141−142頁、「子どもに勉強をしてほしいと考えているときや、周囲の人に行動を変えてほしいと考えているときは、まずその人ががんばっていることを認めた上で、変わってほしいところを具体的に伝えるようにします(中略)最初に紹介した歯科衛生士は、私の歯磨きをほめた後で、「奥歯の外側だけは、歯ブラシを立てて、もう少していねいに磨いたほうが良いようですね」と付け加えました。私は、もう少していねいに磨いてみようかと素直に思いました。せっかくその人のことを思って指導するのですから、言葉遣いへの気配りも忘れないようにしてください」。