44頁、「要するに、「効率が上がれば残業はなくなる」という発想では絶対に効率化は進まないということだ。逆に、「残業をなくせば効率が上がる」と考えるのが、もっとも現実的な対処法だと私は思う」。

74頁、「どうして、上司は部下が当たり前だと思っていることを当たり前だと思えないのか。それは、その上司が現場の当事者として仕事に関わっていないからだ。その証拠に、課長よりも部長、部長よりも局長、局長よりも取締役・・・と、肩書きが上がるほど判断のスピードは遅くなる」。

101頁、「あまりに問題が大きすぎて処理できないように感じられる場合は、そこにいくつかの「穴」を開けて押し潰す工夫をするといい。私はそれを問題の「エメンタールチーズ化」とよんでいる(中略)大きな塊も、砕いて細かくすることができるわけだ」。

136頁、「いつも上司の悪口ばかり言っている人間が、自分が部下を持つ立場になったときにどうなるかは、誰でも容易に想像がつくだろう。自分が上に立ったらどうするか、という視点でものを考える訓練をしてこずに、ただただ上への愚痴を垂れ流していた人間が、素晴らしいリーダーシップを発揮できるわけがない」。